リデライトオーディオのブログ(仮)

オーディオアクセサリーの専門店「リデライトオーディオ」のブログです。

アクセサリーメーカー独自の素材、技術について書いてみました

前回から、また期間があいたブログとなってしまいました…。

何を書こうかと思いまして、今回は、備忘録のような面もありますが「各メーカーで使用されている素材、技術」について、内容をおさらいする目的でまとめてみました。

ほぼすべて、メーカーサイト、カタログ関係から拾ってきた情報なので、ほぼ間違いは無いと思いますが、もしあれば別途コメントなどを入れていただけますと幸いです。

それでは、順番に書いていきたいと思います。

[1]【ファインメットビーズ】アコースティックリバイブ

ファインメットビーズは「ボロン・鉄・シリコン合金」による軟磁性ノイズ除去素材で、これにより、音質的副作用が発生せずにS/N比が向上し、静寂の中から音楽が沸き上がるような、立体的な音像を体験できるとしています。

アコースティックリバイブのFNSシリーズには、もれなくファインメットビーズが使用されており、現在、FNS-XLRとFNS-PHONEが現行品となっています。FNS-RCAは生産完了となっていますね。残念…。

[2]【NCF(Nano Crystal Formula)】フルテック

フルテックが開発した「静電気ノイズを強力にする除去する特殊素材」で、フルテックの電源プラグや壁コンセントなどにも使用されています。中でも「NCF Boosterシリーズ」は、オーディオアクセサリー銘機賞をはじめ、多くの賞を獲得し、高い評価を得ています。

電源タップのコンセント部に両面テープで固定し、電源プラグを包み込んでNCFの効果を働かせる「NCF Booster-Brace-Single」や、電源プラグに限らず、RCAプラグやHDMIプラグ、スピーカーケーブルのインシュレーターとしても使える「NCF Booster-Signal」などがありますね。

[3]【ディップフォーミング】ティグロン、サンシャイン

アメリカのGE社が開発した技術が「ディップフォーミング」です。これにより従来よりもさらに音質的に有利な銅線が製造できるとのことです。

技術的なポイントは、まず、銅線を製造する前の「融解状態の銅そのもの」から、銅線の状態にもっていくには冷却する必要があります。この時、線状に形成することになりますが、ここで「線の中心部分から、外側へ向かって」冷却するようことが特殊な点で、これにより、銅自体に含まれる酸素などが抜けやすく、また素材としての欠陥が発生しにくくなるそうです。さらに、この工程を真空状態や窒素ガス中などの、空気と遮断された環境で行うことで、製造工程中の酸化防止にも効果があるそうです。文章で見るだけでも「なんか、とても純度の高い銅線ができそう」と伝わりますでしょうか?

「99.9999%」などの6N、7Nといった純度のものもありますが、ディップフォーミングも負けず劣らずの非常に純度の高い銅線を製造できるということですね。そして、これが音質的に良い結果を得られると…。

ディップフォーミング無酸素銅を利用したケーブルは、ティグロン、サンシャイン、トライオードから販売されています。

[4]【HSE】ティグロン

ティグロンと欧米、アジアのケーブル技術者集団が共同開発した「Hyper Saturated Energizer(ハイパー・サチュレーテッド・エナジャイザー)」の略で、ティグロンが日本で初導入したそうです。

新開発HSEプログラムにより、導体に可聴帯域を超えた周波数(0~100kHz)や、プログラミングされた電流を導体に流し、 従来から言われるエージング時間を短縮完成させることを可能にしています。

HSE処理を加えると下記のような効果が得られるそうです。
・癖のない自然な質感の音になる
・透明感が向上する
・瞬発力や制動力が向上して分解能が向上する
・ワイドレンジになる
・奥行方向の情報量が増す
・導体を活性化させる
ティグロンでは、このHSE技術を施したケーブルが続々と発売されていますね。

[5]【PC-Triple C】

PC-Triple Cは、現在主流のオーディオ用導体です。オーディオ業界では長年「PCOCC」が主流でしたが、PCOCCの生産終了に伴い、新たに開発された導体で知られていますね。PC-Triple Cの特徴は、素材となる銅の特殊な精錬方法にあります。

PCOCCの時代は、導体が出来上がると銅の結晶が《縦方向》に並んでいたのに対して、PC-Triple Cでは、《横方向》に並ぶようになっています。「横方向に並ぶ」ことにより、多層ウエハースのような状態になり、銅の結晶と結晶同士がせめぎあうような境界線なども無くなり、従来よりもスムーズな信号伝送を可能にしているそうです。

サエクは、さらに一歩踏み込んで、PC-Triple Cの周囲を5Nの銀で包みこむことで高音域の伝送を銀部分に担当させ、より重厚な音質を届ける「PC-Triple C/EX」を開発・採用しています。

[6]【ネオフェードカーボンマトリックス素材】クリプトン

ネオフェードカーボンマトリックス素材は、クリプトンのインシュレーター製品に主に採用されています。

これは、オーディオ分野の専用素材である「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)」と、三菱ガス化学株式会社が特許を取得した強力な制振素材「ネオフェード」で構成されており、ネオフェードをCFRPでサンドイッチした【カーボンマトリックス3層材】がクリプトンのインシュレーターに使用されています。

ネオフェードカーボンマトリックス3層材は、上下に貼られたカーボン素材のCFRPが振動の音速を速め、表面波(横波)として高速に伝播し、そのエネルギーをネオフェードで熱交換して、振動をスムーズに吸収。これにより、S/N感、音像定位、音場の空気感、低重心の安定感、高域のヌケ、解像度が高まるなど、グレードの高い音質が得られるそうです。この減衰特性は従来の素材と比較して測定すると歴然とした差があるそうです。

この他にも、まとめてみるべきキーワードはありますが、今回はここまでにしたいと思います。

実際に、自分でまとめながら書いてみると、改めてそれぞれに興味を持ちました。特にファインメットビーズに興味を強く持ったのですが、RCAタイプは生産完了でしたね…。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。